有川浩先生の作品は読んだこと、もしくは聞いたことはありますか?
映画化やアニメ化された作品も多く、「阪急電車」「植物図鑑」「図書館戦争」など、タイトルだけでも聞いたことのある方は多いのではないかと思います。
有川先生の作品は恋愛ありアクションありミリタリーあり青春ありと多ジャンルに広がり、様々な年齢層から愛されてます。
私も10年以上有川先生の作品を読み続けているファンなのですが、あまりにも毎回毎回素晴らしいものを生み出されるので
有川先生の作品を知らない人にもこの作品だけはぜひ紹介したい!!!
と思い記事を書いた次第です。
有川浩先生を知ってる方も知らない方も、ぜひこちらの記事で興味を持っていただけたら嬉しいです。
おすすめ作品①塩の街
まずはこちら、有川浩先生のデビュー作でもある「塩の街」です。
塩害という突如起こった災害により荒廃してしまった世界。
その世界で生き残った2人の男女と、その2人に関わる様々な事情を抱えた人々のお話です。
荒廃した世界という設定にも関わらずスッキリと爽やかな作品で、それは主人公・真奈がどこまでも純粋でありそんな彼女に関わる人がみんな優しさを取り戻すから。
もう1人の主人公・秋庭と真奈の関係も後半に行くにつれて徐々に深まるのも本作のもう1つのポイントで、恋人でも友人でも家族でもなかった2人の関係がグッと深まるラストには胸がいっぱいになります。
人は死に直面した時どんな行動に移すのか。
愛する人の死や自分自身の死を間近でみて何を思うのか。
人間の生き方や死について深く考えさせられる作品です。
荒廃した世界に生き残った登場人物たちは様々な悲しい過去を持ち、そんな彼らに主人公たちが掛ける言葉には心が洗われます。
おすすめ作品②キケン
続いてご紹介する作品は「キケン」です。
一言でいうと、電気工学大学のやんちゃ大学生のドタバタ青春ドラマです。
初めて読んだ時の衝撃といったら。
あーこんな学生生活送ってみたかった…と甘酸っぱい気持ちになりました。
テンポがよく軽快で楽しいストーリーなので、難しいことは考えず頭を空っぽにして読める作品です。
とにかく元気になりたい!という方に全力でおすすめする作品です。
おすすめ作品③県庁おもてなし課
次におすすめするのはこちら「県庁おもてなし課」です。
ただの公務員が地元を活性化させるべくあれこれ奮闘する話です。
人を集め、何もない地元を観光地として作りあげていく過程の中で様々な人との繋がりが生まれていく。
ドキュメンタリードラマとほのぼの日常ドラマの掛け合わせたような内容です。
あと、有川先生の書くおじさんはとにかく味があるというか親しみのあるキャラクターなのすが、この作品はその良さを120%感じれる作品だと思います。
こちらも映画化された作品でとてもよくできていますが、主人公役が錦戸くんなのでかっこよすぎて原作がちょっと霞むかも…?しれません。
ヒロイン役の堀北真希ちゃんはすごく役にマッチしているなぁと思いました。
観光業やドキュメンタリーが好きな方にはおすすめです。
おすすめ作品④ 阪急電車
続いてご紹介するのは「阪急電車」。
映画が話題になったので知ってる方も多いのではないでしょうか。
阪急電車の中で起こる様々な人間ドラマのオムニバスもの。
そしてその人間ドラマというのが…
・元カレの結婚式に白ドレスで参列した仕返し女
・ミリタリーオタク男と陰キャ女の恋愛
・暴言彼氏と別れられない女の末路
・マナーを守れない主婦集団と逆らえない主婦
といった感じで、女性読者のツボを刺激しまくるお話ばっかりなんです。
登場人物たちの行動やセリフに親近感がわくので
「あーわかる、、こうゆう迷惑なおばさんいるなぁ」
「なんでこんな酷い彼氏と付き合ってるんだろう」
「元カレの結婚式に白ドレスってこの人やるなぁ。笑」
と、読んでるこちらもまるで同じ電車に乗っているような感覚で読んでしまいます。
どんどんストーリーの風呂敷が広がる、と思ったら最後にはスッキリ綺麗にまとまり、あたたかい読後感に包まれます。
こちらも映画化した作品。
田中裕子さんと中谷美紀さんがもう最高です。
震えます。
何かに行き詰まった時や不安な気持ちになった時、人生のヒントが見つかるような作品です。
おすすめ作品⑤ 図書館戦争
最後におすすめしたいのはやはりこちら、「図書館戦争」です。
こちらはシリーズもので本編は4冊で完結、スピンオフが2冊出ています。
まずこの本の好きなところは
タイトルがかっこよすぎるという事
そして
設定が大勝利すぎるという事
です。
あらすじをざっくり説明すると
舞台は架空の日本。
「メディア良化法」という法律が定められ、世の中のあらゆるメディアは厳しい検閲によって購入や閲覧の制限をされていた。
執行機関であるメディア良化委員の厳しい検閲から本を守っていたのが図書館。そして図書館内の自由を守るため自己防衛として設立されたのが図書隊だった。
過去に図書隊隊員に助けられたことがきっかけで図書隊に入隊した主人公は、日々訓練に励んでいたのだが、ある日特殊部隊「ライブラリー・タスクフォース」に選出されて…
この本の最大のポイントは
①過去の主人公を助けた図書隊員の王子様は一体誰なのか?という恋愛要素もあり、
②良化委員と良化法の存在という逆境に立ち向かい成長していくライブラリータスクフォースの活躍
が非常にうまく織りまぜられているという事。
ミリタリーとチームワークとラブの豪華盛りなんです。
ちなみに有川作品の一つ、「レインツリーの国」は「図書館戦争」作中に登場する小説を実際に小説化したもの。
ストーリーに登場するものが実現するなんてすごい事ですよね。
図書館戦争とセットでおすすめしたい一冊です。
そしてスピンオフ2冊。
本編では人間ドラマや社会的な部分を取り上げていた一方で、スピンオフは恋愛ドラマ中心の甘々な展開となっております。
本編では恋人未満だった2人が別冊ではじわじわと恋人関係を築いていく内容です。
キスシーン、初めてのお泊まり、プロポーズ、どのシーンももどかしいわじれったいわで何万回読んでもギュンギュンしちゃいます。
ちなみに映画、アニメ、コミカライズどれも良かったのですが、やっぱり原作が1番かな…と個人的には思いました。
映画はアクション要素が強めで、漫画は恋愛要素が強い印象です。
原作に1番近いのはアニメと漫画なので、小説を読み慣れてない方はご覧になってはいかがでしょうか。
まとめ:有川浩作品の素晴らしさ
ここまで記事を読んでくださった方はおそらく有川先生に興味を持っていただけたのではないかと思います。
実は、今回おすすめした本には実は一つの共通点がありまして、それは
芯の強い女性が活躍する
ということ。
これは間違いなく有川作品の大きな魅力だと思っています。
男性から守られるだけではなく、自分も相手を守りたい。
有川先生の深い人間性が滲み出た作品達なのだと思っています。
ちなみに「人外×少女好きにおすすめしたい神作品5つ」の記事で紹介した「ミミズクと夜の王」では有川先生の巻末コメントを読むことができます。
ライトノベルで作家さんの巻末コメントが載るのは極めて異例。
有川先生の明快な感想が非常に面白かったのでついでにおすすめさせていただきます。
こちらも一生かけておすすめしたい神ラノベです。
こちらの記事をきっかけに有川先生の素敵な本に出会っていただけたら嬉しいです。
それでは最後まで記事を読んでくださりありがとうございました!