絵を描いた事のある方なら誰にでも経験したことのあるスランプ。
・描きたいものがあるのに描けない
・イメージ通りに描けずに何度も消してしまう
・描く事に疲れた、描く気力がおきない
これは絵師さん以外にも、文字書きさんや創作をしてる方ならみんな誰でも直面したことのある悩みだと思います。
私も漫画制作やイラスト制作を10年以上してきましたがスランプもたくさん経験してきました。
実はスランプの解消はそんなに大変なことではありません。
解消するための方法はたった3つです。
そこで今回は私が見つけたスランプを解消する方法をスランプになる原因と合わせてご紹介したいと思います。
・スランプの原因
・スランプになりやすい人
・スランプの解消方法
目次
・絵のスランプの原因とは?
まず、どうしてスランプが起きてしまうのか原因について解説していきます。
①マンネリ化
恐らく一番スランプの原因になりやすいのはマンネリ化です。
絵を描き始めのうちは
- 同じ構図や角度しか描けない
- 塗り方のバリエーションが少ない
というのが当たり前なのですが、制作を続けていくうちに他者の作品を観る機会が増えていきます。
すると「自分もこうゆうイラストが描きたい!」とイメージが湧くようになってきます。
しかし実際に描いてみると
イメージ通りのイラストが描けない
↓
自分の下手さを自覚する
といった感じでモチベーションの低下に繋がり、スランプに陥ってしまいます。
②睡眠不足や疲労
絵を描いてる時ってついつい食事や睡眠を忘れてしまいますよね。
SNSに早く次の作品を載せなければ・・・
「○○の日」のイラストだから絶対に間に合わせないと
こんな風にスケジュールに追われて絵を描いていた経験はありませんか?
仕事や学校の課題で時間が追われているなか無理に絵を描こうとすることで睡眠不足や疲労が積み重なり、結果ストレスとなり思い通りの作品が生み出せなくなってしまいます。
③他人の作品と比較してしまう
SNSが主流となった現代ではこれが原因でスランプになってしまう方も少なくないのではないでしょうか。
- 自分より年下なのにいいね数が多い
- 自分より上手い人を見てやる気をなくしてしまう
自分がどんなに一生懸命に描いても周りからの評価が思ったより得られないことで自信がなくなり、モチベーションの低下に繋がってしまいます。
・絵のスランプになりやすい人
ではどういった人がスランプになりやすいのでしょうか。
①完璧主義である
私もそうだったのですが、イラストや漫画を描き始めると”ちゃんとしたものを描かないと!”と思ってしまいなかなか1つの作品を仕上げることができません。
完璧主義な人は自尊心が高く、少しでも成果が出ないと人一倍落ち込んでしまいがちです。
「どんなイラストや漫画も完璧でないと気が済まない」というストイックな性格の人はスランプに陥りやすいでしょう。
高いレベルを目指すのはとても大事なことですが、うまく描けないときは落ち込みやすくなります。
②他人からの評価を気にしてしまう人
周りからの評価を気にしてしまう人は、その評価が高いか低いかによって自己評価も変わってしまいます。
自分が満足して描いたはずなのに、いいねが少ない・反応が悪いというだけで満足ができなくなってしまい、次描く作品へのハードルが上がってしまいます。
③ネガティブ思考
ネガティブな人はマイナス思考になりやすく、ちょっとした失敗にもすぐに落ち込んでしまいがちです。
自分のしていることが間違っているような気になってしまうと、「私は何もできない…」と思いやすいでしょう。
少しの失敗にも「どうせ自分なんて…」といったように、自信をなくしてしまいます。
そういったネガティブな気持ちの繰り返しの結果、スランプになってしまうのです。
・スランプになった時の3つの解決法
ではどうやってスランプを解決していくのでしょうか?
おすすめの解決法を3つご紹介します。
①絵を描かない時間を意識的に作る
私自身色々試してみて一番早くスランプを解決した方法です。
え!絵を描かなくなったらその分下手になっちゃうんじゃないの?
確かに絵を描かない期間があると画力が下がるというのはよく聞く話ですが、実は画力への影響は全くありません。
むしろスランプ前よりも画力が圧倒的に伸びます。
スランプ中であればあるほど「もっと描かないと画力が下がってしまう・・・」という焦りから無理やり描いてしまいますが、これは逆効果です。
脳神経や身体、そしてメンタルが疲れているときにどんなに頑張ってもいいものは描けません。むしろ描けるはずがないんです。
しっかり脳と体と心を休めリフレッシュする事で、気持ちが切り替わりよりよい作品が生み出せるようになります。
運動したりおいしいものを食べたり遠くに出かけたり買い物をして、制作活動からは意識を遠ざけてみましょう。
②スマホを意識的に触らない
ベストセラー本「スマホ脳」という本をご存知でしょうか。
現代社会において、スマホを手放せなくなった現代人についてのさまざまな実験から私たちの脳のなかで起きてることをまとめた本です。
スマホを触ることによって起こることは様々で
- ストレス
- 睡眠不足
- 集中力の低下
などなどいずれも作品作りに支障をもたらす大きな原因となります。
ではスマホ脳にならない為に一番必要なことは、デジタルデトックスをすること。
つまりスクリーンタイムを減らすことです。
ただ端末の電源を切るのではなく①机の引き出しにしまう②別の部屋に置く③ポケットではなくカバンにいれることでスマホからの意識を遠ざけることができます。
本著に書いてあることはスマホによる生活への影響と、スマホの支配から逃れる方法が書いてあります。
まずは寝る前にスマホをいじらない、ポケットにスマホをいれずにカバンにしまう事から初めてみるのもいいかもしれません。
③インプットをし続ける
インプットとは本や漫画を読む、映画を鑑賞する、音楽を聞く、人の話を聞く事などを指し、外から新しいものを取り入れることで知識や経験を蓄えることができます。
インプットすることで脳が活性化し表現の幅が広がり更に良い作品を生み出すことができるようになります。
このインプットとアウトプットの関係は常に同じバランスを保つ必要があり、例えるなら
インプット=食事や睡眠
アウトプット=運動
といったところでしょうか。
運動ばかりしていたらお腹もすくし身体が疲れてしまいます。
しかし食事と睡眠だけでは運動不足になってしまいますよね。
イラストや制作も全く同じです。
アウトプット(制作)をしすぎるとインプット不足になり、作品を生み出すのが難しくなってしまいます。
昔好きだったアニメや漫画を見直したり、最新の映画を観に行ったり、話題のゲームをしたり、意識的に新しいものを脳内に取り入れてみましょう。
・スランプを解消するためにおすすめの本
私がスランプを解消する為にとてもお世話になった本を紹介します。
★大友先生作品
大尊敬する大友克洋先生の作品は常に脳に良い刺激を与えてくれます。
画力がえげつないので、「なんかやる気が出ないなぁ」という時でもちょっと模写するだけで発見があってとても楽しいです。
★僕のヒーローアカデミア
ヒロアカは常に手放せない作品です。
どの巻を抜き取っても安定感のある絵とデッサン力、漫画力、そしてストーリー。
モチベーションが低下したときに必ず読んでる作品です。
★G戦場ヘヴンズドア
男子高校生のコンビが漫画家を目指すストーリーなのですが、人間性の掘り下げが泥臭くてめちゃくちゃ脳が刺激されます。
人気漫画家の出来損ないの息子と努力の天才がコンビを組み、己と戦いながら作品を作る姿は読んでいるだけで低下したモチベーションが急上昇します。
バクマンも好きなのですが、あまり作品作りへの苦悩や葛藤のシーンがないのでスランプ中に読むと却って落ち込むんですよね・・・
まとめ:スランプでイラストが描けない時の原因と解決方法
というわけで今回はスランプになってしまう原因と対策についてご紹介致しました。
①マンネリ化
②睡眠不足や疲労
③他者との比較
①完璧主義者
②他人からの評価を気にしてしまう人
③ネガティブ思考
①絵を描かない時間を意識的に作る
②スマホを触らない
③インプットをし続ける
絵を描き続けていく事は絵そのものを描く事よりずっと険しくて大変な道のりです。
だからこそ他人の事は気にせずマイペースに続けていく事を一番におすすめします。
それでも絵を描くことが辛くなってしまったら他に楽しい事を見つけるのも一つの道です。
現に私は絵を描く事と並行してブログというコンテンツを見つけることができ、絵を描きながら自分の好きな事を発信する道を見つけました。
絵以外で好きな事を見つけることは結果的に創作の幅を広げることに繋がります。
今この記事を読んでるスランプに悩んでる方はきっと他に好きな事をみつけるチャンスなのではないでしょうか。
新しいことを始め、学ぶことは人生を豊かにしてくれますよ。
こちらの記事が少しでもお役に立てたら幸いです。
それでは最後までお読みいただきありがとうございました。
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