二次創作や同人誌って著作権侵害なの?
同人誌で儲けを出したらアウトって本当?
同人活動をする上では著作権と収益については必ず知っておきたいルールです。
法律に関わる問題でもあるので、「なんとなく知ってる」「同人誌を初めて出す」という方はしっかり理解しておきましょう。
本記事ではこの「著作権」と「同心誌のお金」についてにわかりやすくご紹介していきます。
・二次創作とは・・・原典となる創作物を利用し二次的に創作された、独自の漫画、小説、フィギュアやポスター、カードなどの派生作品を指す
・同人誌とは・・・自身で費用を出して自ら執筆・編集・発行を行う雑誌のこと
※wikipediaより引用
★同人誌と著作権の関係
「著作権」という言葉自体は聞いた事のある方も多いのではないでしょうか。
「著作権」とは作品の作者に権利があり、他人がその作品のキャラクターやストーリーを使って勝手に作品や商品を作ってはいけないということです。
つまり同人誌制作をしてる人、そしてネット上で制作した物を載せてる人も「著作権を侵害している」ということになります。
では該当してる人たちはなぜ法律で罰せられないのでしょうか。
それは親告罪というものが関わっているから。
親告罪というのは「被害者による告訴が無ければ提訴されない」というもので、公式や作者が訴えない限り警察は動きませんよということです。
ですがSNSや同人誌の存在で原作を知るきっかけになり、結果的に作品の新規ファンの獲得につながることもまた事実。
ここに作者とファンの利害関係が生まれているということにより、二次創作の存在を見逃してもらっているという事にもなります。
ここで重要なのが
・そもそも同人活動自体はグレーであり“公式から見逃してもらってる存在である”という事
・公式のイメージ低下や不利益などの原因になった場合、同人誌の規制はいつされてもおかしくないという事
公式や作者にとって迷惑になるようなブランドイメージをさげるような事はしないよう気を付けていきましょう。
ガイドラインの確認を忘れずに
著作権の他にも気をつけたいのが「ガイドライン」。
作品ごとにどの程度の表現まで創作していいのかは異なりますので、公式サイトなどでしっかり内容を確認しておく必要があります。
「○○(作品名) 二次創作 ガイドライン」で検索するのが一番手っ取り早いです。
例にあげると
「ウマ娘 プリティダービー」の場合
- 本作品、または第三者の考え方や名誉などを害する目的のもの
- 暴力的・グロテスクなもの、または性的描写を含むもの
- 特定の政治・宗教・信条を過度に支援する、または貶めるもの
- 反社会的な表現のもの
- 第三者の権利を侵害しているもの
「UNDERTALE」の場合
- UNDERTALEの公式ロゴを使用しない、公式と紛らわしい形でタイトルを使用しないこと。商標を侵害しないこと。
- Tシャツやアパレル、衣服、工業生産されたフィギュアやぬいぐるみは禁止
- SUZURI、pixiv FACTORY等のオンデマンド販売サービス(デザインデータのみアップロードする形式の受注販売)の利用は禁止
- Kickstarter等でのUNDERTALEに関するクラウドファンディング企画は禁止
- 商業での販売は一切禁止
- 公式グッズと競合しないこと。原作者の著作権を尊重すること。場合によっては同人グッズの販売差し止めを求める場合があります(本当はそんな事したくないけどね!)
- もしこの新基準が良くない方向に働いてしまった場合、撤回する可能性があります。
- 有償販売する人は、必ずUNDERTALEを実際にプレイしておくこと
こちらのサイトより引用(作者Toby fox氏からの回答を翻訳した物)
作品によってガイドラインは様々であることがわかります。
調べてみたけどガイドラインが見つからない!
そう、ガイドラインがきちんと決められていない作品があるのも事実。
ガイドラインがないからと言って「なんでも自由に好き勝手描いても作ってもOK!」というわけではありませんので、常識の範囲内で創作活動をしていきましょう。
同人作家としてはガイドラインがあるというのはとても助かる話なんですよね。
★同人誌発行の費用と利益について
次に同人誌発行に関わるお金について。
多くの作品では「非営利」「商業目的は不可」というガイドラインが定められています。
これはどうゆうことかというと
・有償で販売する場合は利益を出してはいけない
ということです。
同人活動における利益とは一体どうゆう事でしょうか。
利益とは
収益から費用を差し引いたお金のこと
です。
収益?費用?
同人活動において何が収益で何が費用なのか、同人誌に関わるお金(収益と費用)の話や気を付けるべきポイントを紹介していきます。
収益と費用の関係
では有償販売する上で押さえるべき単語を整理しましょう。
- 収益
- 費用
- 利益
まず収益とは、「販売した人に入ってくるお金=売り上げ」です。
そして費用とは「イベントで頒布物を出すために使ったお金」です。
つまり
売り上げーイベントにかかった費用を引いたもの=利益
という事になります。
この利益の部分がプラスになると営利扱いとなり、「非営利」「商業目的は不可」のガイドラインを遵守していないということになります。
費用に含まれるもの
ではどこまでが費用としてみなされるのでしょうか。
これは個人によって考え方に差があるので一概にはいえませんが
- 印刷費やグッズ製作費
- イベントの参加費
- イベント会場までの交通費
- 設営に必要な備品代
- 自家通頒に必要な備品代
などは費用として計算に入れてる方が多いです。
ここに関しては正解がないのもまた事実。
現在勉強中です・・・
まとめ:同人活動をする上で知っておきたい著作権と収益の話
本記事では同人活動する上で知っておきたい著作権とお金についてご紹介致しました。
- 二次創作をする上で著作権は侵害している
- しかし作者や公式によって見逃してもらう事により同人活動ができる
- ガイドラインは必ず確認すべし
- 収益と費用について理解しておこう
少し堅苦しい話ではありますが何も知らずにやるのと理解した上で活動するのではわけが違いますので、しっかり勉強しておくと安心かと思います。
公式や原作者に迷惑がかからないよう、趣味の範囲で楽しい活動を!
日本の素晴らしい文化を守ってください!
それでは最後までご覧いただきありがとうございました。
こちらの記事が少しでも参考になれば幸いです。