ipadで漫画を描くならメディバンかクリスタってよく聞くけど初心者はどっちがおすすめ?
2つのアプリの料金とか機能の違いを知りたい!
デジタルで漫画を描くにあたってアプリを調べると、メディバンかクリスタのどちらかで悩まれる方が多いかと思います。
大きくわけてメディバン派かクリスタ派に分かれるかと思いますが、この2つのアプリではどのような差があるのでしょうか。
本記事ではそれぞれのアプリで150P以上の漫画の作成をした筆者が、実際に使ってみた経験を踏まえて
・初心者におすすめのアプリはどちらか
・両アプリの料金と機能
をご紹介させていただきます。
目次
メディバンとクリスタ、初心者ならどっちがおすすめ?
まだお絵かきを始めたての方で
「気軽に何か描いてみたいな〜」
「4コマ漫画とか簡単な話を描きたい」
と言う方は
まずはメディバンがおすすめ
です。
逆にある程度デジタルでのお絵かきをした事のある方や
「同人誌を作ってみたい!」
「絵や漫画に関係のあるお仕事に興味ある!」
と言う方は
絶対にクリスタがおすすめ
です。
これはどうゆう事かというと、メディバンとクリスタの機能と料金に以下のような違いがあるからです。
【メディバン】
・無料プランでも十分漫画が描ける
・機能は少ない分シンプルで使いやすい
【クリスタ】
・有料プランでないと漫画作成は難しい
・機能やブラシ、トーンの種類が無限
・同人誌を作りやすい機能も充実
・プロに求められる技術としてクリスタが必須
では次の章からさらに具体的に説明していきます。
メディバンの料金と機能
・メディバンは無料で使える!(※ipad版のみ)
メディバンの最大の利点は基本的に無料ということです。
料金プランは他にもいろいろありますが、無料プランでも漫画作成に全く問題ありません。
ただ無料プランのデメリットが一つ。それは
あらゆる場所で広告が流れてしまうという事
主に作成画面の上部には常に広告が表示された状態になり、また画面操作の途中でも表示されることがあります。
広告内で流れる動画の影響でたまに画面がフリーズすることもあるので、不便に感じることも少なくありません。
有料プランを契約すると広告の表示が消え、されに様々なブラシやトーンを使うことができるので作品の表現の幅が広がります。
有料プランは
月額330円(年額2480円)
で契約できるので、もし一度無料プランで使ってみて
「広告の表示が気になる・・・」
もしくは
「ブラシやトーンをもっといろいろ使ってみたい!」
という方はぜひ検討してみてください。
メディバンの漫画作成機能
私は過去にメディバンで同人誌を3冊ほど発行(総ページ数130P)しましたが、無料プランでも同人誌制作は全く問題ありませんでした。
漫画制作用の設定もできますし、無料で使えるトーンやフォントの種類も多数あるので特段不便に感じることはないかと思います。
機能はクリスタと比較するとかなり少ないのですが、逆に捉えると
シンプルなので使いやすい
↓
初めて漫画に挑戦する方には特におすすめ
という事です。
クリスタの料金と機能
・クリスタは有料プランがおすすめ
クリスタはプランが3種類あり
・「DEBUT」→お試し
・「PRO」→月額480円(年額2800円)
・「EX」→月額980円(年額7800円)
とあります。
「DEBUT」はクリスタのお試し用のプランのため漫画制作で使えない機能があるのでお勧めしません。(イラスト制作だけならアリ)
有料とはいえPROプランなら月々ワンコインでメディバン以上の機能を使えますし、年払いなら月当たり230円ほどで使う事ができるのでかなりお得だと思います。
クリスタの機能
クリスタの特徴としては
- ブラシやトーンの種類が無限
- ポーズや背景の3Dも使える
- 利用者が多いので不明点があっても検索ですぐに解決する
そしてどのプランにも言えるのが
”いかに無駄をなくし効率よく作業を進めるかを考えて作られたアプリ”
ということ。
特に漫画制作で便利だと感じた機能をご紹介します。
①コマ割りフォルダー機能
クリスタで漫画を描く際に「コマ割りフォルダー」という機能を使うのですが、こちらを使うと枠の外に線をはみ出さずに描く事ができます。
メディバンだといちいち手動で消す必要がありましたが、クリスタだとこの作業が一切必要なくなります。
この機能のおかげで作画の時間がかなり短縮されました。
②集中線や効果線が一瞬で描ける
クリスタには「DLIP STUDIO ASSETS」という多数のブラシや効果が登録されてる専用サイトがあり、必要なものを無料でダウンロードする事ができます(※有料の物もあり)。
ユーザーが自らクリスタで作ったブラシや効果が随時サイトに追加されていくので、どんどん便利なものが生み出されていくんです。
ブラシの機能は自分で細かく設定する事ができるので自身のオリジナルブラシを作る事もできます。
集中線を丸で囲むだけで作れたり、
はみ出さずにバケツ塗りができるブラシなど
本当に様々な便利ブラシがあるんです!
③パース定規が使いやすい
メディバンのパース定規は使いこなすのがとても大変だったのですが、クリスタのパース定規は定規の設定がとても簡単。
使い方さえ覚えてしまえばさくっと設定ができ、背景の描画もかなり時間短縮になります。
パース定規は魔王様の動画がとても分かりやすかったです。
EXプランでしか使えない機能
クリスタはPROが一番安いプランになりますが、EXプランでしか使えない機能が多数あり漫画制作をメインにする方には断然EXプランをお勧めしています。
EXプランにしかない機能は多数あるので、今回は漫画作成において特に便利な機能だけをご紹介します。
①ページ管理機能
EXプランでしか使えない大きな特徴の1つです。
このように作画画面の隣に他のページも同時に表示されるのでいちいち別のファイルを開く必要がありません。
もし途中でページ設定を変える必要があった場合も一括で変更する事ができるので
「1ページだけデータ設定間違えた!」
「右ページだと思ってたら左ページだった!」
というミスが一切なくなります。
②見開きページ⇄単ページにする機能
こちらもEXプランでしか使えない便利機能です。
途中から見開きにも単ページにも変更することができます。
見開きページを作るのにハードルを感じる方も多いかと思いますが、この機能なら簡単に見開きを作れるので同人誌制作が初めての方でも安心です。
③ノンブル、ページ番号設定
原稿用紙にノンブル、ページ番号を表記する事ができます。
ページ番号→印刷されない数字
ノンブル→印刷される数字
同人誌作成において印刷所によっては入稿時にページ番号やノンブルの表記が必要になる事がありますが、EXプランであれば一括で全ページに設定ができます。
設定もかなり細かく決める事ができるのもありがたいところですね。
メディバンとクリスタの比較まとめ
本記事では初心者の方向けに、メディバンとクリスタの漫画制作の機能や料金の比較についてご紹介しました。
私自身初めはメディバンを1年半ほど使ってましたが、クリスタも少しずつ使い始め現在はクリスタ一本に落ち着きました。
全ての機能を使いこなせてはいませんが、ブラシや効果の種類が多いので表現の幅が広がりかつ速くたくさんの作業をこなせるのでとても重宝しています。
現在メディバンを使っててクリスタの移行に悩んでる方、同人誌を作りたい方には確実にお勧めです。
CLIP STUDIO PAINT EX過去の記事ではクリスタで漫画を描く工程をご紹介しておりますので、よろしければあわせてご覧ください。
こちらの記事が少しでも参考になれば幸いです。
最後までご覧いただきありがとうございました。