タダで旅行ができたら最高だと思いませんか?
その仕事は何かと言うと…添乗員!
今回はその「添乗員の仕事内容やお給料」についてご紹介させていただきます。
- 将来添乗員の仕事をやってみたい!
- 添乗員の仕事やお給料を具体的に知りたい!
という方の参考にしていただけますと嬉しいです。
この記事を書いてる人
年間200日以上の添乗を3年ほど経験、現在はフリーとして活動中。 海外渡航歴は10年ほどあり。
目次
そもそも添乗員って何?
添乗員とは
旅行ツアーの行程を管理するお仕事で、お客様に同行し旅のサポートをさせていただくのが主な仕事内容です。
別名「ツアーコンダクター」とも呼ばれます。
具体的な業務内容は
- 集合場所での受付
- バス車内でのご挨拶・ご案内
- 観光地でのご案内(チケット配り)
- ホテルでのチェックイン
- 食事会場の席割り
などなど。
修学旅行や法人旅行(社員旅行)になるとさらに業務の種類が増え、雑務や力仕事など多岐に渡ります。
添乗員はバスガイドではありません
「仕事は添乗員です」と言うとよくバスガイドさんと勘違いをされますが、添乗員とバスガイドの仕事は似ているようで違います。
そもそも属してる会社や立場が違うという事と、バスガイドは旅行の花形の仕事で、添乗員は旅行の裏方の仕事になります。
わかりやすく表にしてみました。
添乗員 | バスガイド |
旅行会社の人間 | バス会社の人間 |
・旅行の裏方(機関への連絡や手配内容確認) ・観光地や公共交通機関の誘導 ・「旅程管理」の資格が必要 | ・主にバス車内での車窓案内や飲み物のサービス ・バスの清掃 ・資格なしで働ける |
行き先は国内海外どこでも | 行き先は主に国内 |
とは言っても昨今ではバスガイドなしのツアーが増えつつあるので、添乗員が車窓案内をする機会は増えてきています。
添乗員の年収
私が一番稼いだ額で言うと
300〜350万くらい
そう、添乗員の仕事はほとんど稼げません。
しかも繁忙期と閑散期の波があり歩合制の仕事ということもあるので、毎月安定したお給料が入るわけではありません。
その分のメリットとしては、色んな観光地に行けて食事も付いてホテルもタダで泊まれるということ。
お金を使うことはほとんどなく暮らしに困ることは全くありませんでした。
しかも月のほとんどは添乗で家にいないので光熱費や食費は全くかからず貯金はかなりできたのもこの仕事の良さかなと思います。
日給にすると
日給はというと以下の通り。
国内→¥10000〜12000
海外→¥15000〜25000
私は国内・海外どちらの添乗もやっていましたが、仕事量が普通の時は20〜25万くらいで、最大月給は37万でした。
そこから保険料とか引かれるのでもう少し減りますが、繁忙期は基本的に30万前後は稼いでいたと思います。
毎月それくらい稼げたらいいのですが、閑散期(1~2月)になるとグンと仕事が減るので多くても15万もらえればマシでした。
逆に閑散期には思いっきり休んで海外に行ったり英語の勉強をするなどし、次の繁忙期にむけての準備期間として過ごしていました。
添乗員の仕事内容
上記でも書きましたが「旅行の行程の管理」を行います。
この章では具体的な業務内容をご紹介します。
①打ち合わせ
ツアーの数日前に旅行会社のオフィスに行き、必要な書類を受け取ります。
書類の中身は
- お客様の名簿
- 行程表
- ツアー内容
- 実際のパンフレットやwebの広告
おおよそですがこのような書類が入っています。
これらの書類を確認していきながら打ち合わせを進めます。
ー打ち合わせ手順ー
- お客様の名簿から必要な情報を読み取り(アレルギー情報など)。
- 実際のパンフレットと行程表を見比べて相違がないか、観光地での滞在時間は充分かなど確認。
- 観光地・各関係機関に連絡をし、人数・アレルギーの有無・食事内容・現場での流れなど細かく確認。
- 旅行当日に必要なものをピックアップ(現金・JRの団体チケット・航空券の団体チケット・お客様用のツアーバッジ・観光マップなど)
- 新幹線やバスのツアーであれば席割りを作成。
大まかな流れはこんな感じです。
必要に応じてお客様に出発前日のご連絡をする場合もあります。
1つのツアーで大体2〜3時間くらいかけて終わらせますが、繁忙期は1日の打ち合わせで3〜4本やります。
そういった日は1日かけても終わらないので自宅でやることも。
②旅行当日【出発】
出発地でお客様の受付をします。
お名前と人数の確認して必要なアナウンスをします。
バスツアーの場合は出発後に全体に向けて添乗員から旅行参加のお礼の挨拶をします。
改めまして、皆さまおはようございます!
この度はもちふわツアーにご参加いただき、誠にありがとうございます。
添乗員の小麦と申します。 まずは本日のスケジュールは…
といった感じです。
③旅行当日【移動】
- バスツアーの場合…
車内で車窓や観光地のご案内をします。
バスガイドが乗務している場合はバスガイドが車窓の案内をしますので、その間に渋滞情報を確認したり行程の再確認をします。 - 新幹線の場合… お弁当や観光地の地図を配ります。
- 飛行機の場合… 特にやる事はないので、ツアーの内容を再度確認したり見落としてる内容がないか行程表を読み込みます。
ツアー中にトラブルが無いように常に3歩先くらいまでイメージします。
④旅行当日【観光地】
観光地に着く前に説明や滞在時間などを案内し、出発時間のアナウンス。
長らくのご移動お疲れ様でした!
まもなくで到着いたします。
- 見学地…チケットの配布、お手洗いの場所案内など
- 食事…会場まで誘導、アレルギーのお客様がいればケア
この時に1番重要なのが出発時間に必ず出発できるようにする事。
滞在時間が短すぎてもお客様の負担になりますし、長く取りすぎて次の行程に影響が出ないように時間を計算します。
行程表通りに旅行がスムーズに進めるようにするのが添乗員の最大の仕事です。
⑤旅行当日【解散】
出発地に帰る前にツアーを振り返りながら、お客様に最後の挨拶をします。
出発地に着いたら一人一人のお客様に声を掛けるのですが、暖かいお言葉をいただく瞬間でもあります。
最後にお客様から暖かいお言葉をもらうとどんな疲れも吹き飛んでしまいます。
これが次の仕事のモチベーションに繋がります。
精算・報告
翌日か数日以内に旅行会社に行って精算の作業をします。
ー主にやることー
- お金の精算
- ツアー内容の報告(クレームや問題点など)
- 備品の返却
- 担当者にツアーの報告
これで一連の業務が終了となります。
お疲れ様でした!
基本的にこの繰り返しになるのですが、春はお花見・秋は紅葉など季節の旬なものを見に行ったり、海外の添乗だと南国ツアーや遺跡巡り、世界遺産を見に行くツアーなど様々です。
つまり、世界中に行くことができるお仕事なんです!
小麦本当にその気になればどこにだって行けてしまいます。
添乗員になりたい人に伝えたい事
私は3年ほど年間200日の添乗をやっていましたが、今思うと本当にいい人生経験になったと思っています。
色んな国へ行き、色んなお客様に出会い、歴史やコミュニケーションを学び人間として大きく成長させてもらいました。
普通の接客業だとお客様とのやり取りは数分〜数十分で終わりますが、添乗員の仕事だと少なくとも丸一日は数十名のお客様と一緒に過ごします。
多い時だと40名近くのお客様と何日も一緒にいるので気が抜けない仕事ではあるのですが、最後にお客様とお別れをする瞬間は寂しさもあり大きな達成感に包まれます。
自分にとってはただの仕事かもしれませんが、お客様にとっては特別な旅行なのでその旅行に同行できるのはやりがいを感じれる最高の仕事だと思います。
お給料は少なくてもそれ以上に最高の人生経験ができる仕事なので、少しでも添乗員の仕事に興味を持っていただけたら嬉しいです。
お仕事についてのご相談や質問は「お問い合わせ」からお気軽にどうぞ!
それでは最後までご覧いただきありがとうございました。 また次回!